性交渉の際、挿入から短時間で射精に至る早漏は男性にとって深刻な悩みのひとつです。
しかし、射精までの時間は個人によって基準も異なり、何分以内が早漏と見なされるのか疑問に感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、医学的見地から早漏の定義をご紹介するとともに、射精までの理想的な時間や早漏を改善するためのトレーニング方法なども詳しく解説します。
早漏は何分から?
性交渉に要する時間は他人と比較することが少ないため、自分が早漏であるか客観的に判断することは難しいものです。
医学的に見た場合、挿入から射精に至るまで何分以内が早漏と見なされるのでしょうか。また、射精までの平均的な時間もご紹介します。
挿入後1分以内または挿入前
従来、早漏については医学的な定義が存在しなかったため、個人の主観によって判断されることが多くありました。
しかし、2007年から国際性医学会議 (ISSM)の主導によって議論がスタートし、2008年に実施された第103回米国泌尿器科学会(AUA)の年次総会において以下のように定義されました。
- 射精までの時間の短さ:挿入後1分以内、または挿入前に射精してしまう
- 射精のコントロール困難:射精のタイミングを自分で調整できない
- 心理的苦痛や対人関係への影響:この状態が原因でストレスやフラストレーションを感じ、性行為を避けるようになる
上記の通り、医学的には挿入から射精までの時間が1分以内の場合に早漏と見なされることになります。
ただし、一般論としては挿入から射精まで3分以上持たなければ早漏と見なされることが多いようです。
一般的な射精までの時間
挿入から射精までの時間は医学用語で膣内射精潜時(IELT:Intravaginal Ejaculatory Latency Time)とよばれ、5〜7分程度が平均とされています。
ただし、これには個人差があるほか、同じ成人男性であっても行為時の健康状態、疲労度、精神状態などによっても射精までの時間は大きく変わってくることがあります。
理想とされる射精までの時間は?
性行為の際、挿入から射精までの時間が短すぎると満足感が得られず、反対に時間が長すぎると性的興奮が低下することもあります。
十分な満足度が得られる理想的な時間は男性と女性によっても異なるといわれています。
たとえば、女性の場合は7~10分程度、男性では10〜15分程度が理想的な時間という声が多数を占めています。
一方で、2分未満では男女ともに「短すぎる」とみなされることが多いようです。
もちろん、これも個人差があり、短い時間でも満足感を得られる人もいれば、20分、30分と極端に長い時間が理想的と感じる人もいます。
早漏の主な原因
早漏に悩む男性の中には、なぜ持続できないのか疑問に感じる方も多いでしょう。
一口に早漏といってもさまざまな原因があり、自分がどのタイプにあたるのかを把握することが大切です。
心因性早漏
心因性早漏とはその名の通り、不安や緊張といった心理的な負担によって引き起こされる早漏です。
極度の緊張やストレスがかかっている状態では、セロトニンとよばれる脳の神経伝達物質が減少し、射精のタイミングをコントロールできなくなります。
その結果、挿入時間が極端に短くなり「早漏なのではないか」という不安をもたらすこともあるでしょう。
これがトラウマとなってさらに症状を悪化させ、悪循環に陥ることもあるのです。
心因性早漏を放置しておくと性交渉そのものに恐怖心を感じるようにもなるため、早めに医療機関を受診し治療を開始することが重要です。
過敏性早漏
過敏性早漏とは、男性器への物理的な刺激によって過剰に反応し、射精のタイミングをコントロールできなくなるタイプの早漏です。
極端なケースではパートナーから軽く触れられただけで射精に至ることもあります。
過敏性早漏は性的刺激に慣れていない若年の男性に多く見られるほか、包茎によって亀頭が刺激に慣れていない男性も発症しやすい傾向があります。
そのため、パートナーの協力も得ながら物理的な刺激に慣れていくことや、自慰行為にかける時間を長めに確保するなどの対策が有効です。
衰弱性早漏
衰弱性早漏とは、加齢に伴う筋力の衰えによって発症する早漏です。
主に40代以上の中年期に現れることが多いですが、デスクワークが中心で運動不足の傾向がある方も発症することがあります。
男性器には射精管閉鎖筋とよばれる筋肉があり、ここが機能することで射精のタイミングをコントロールできる仕組みになっています。
しかし、筋力が低下すると思うように射精のコントロールができなくなり、早いタイミングで射精に至ることがあります。
また、加齢に伴い勃起不全(ED)も発症していると、持続力が低下し早漏の原因になることもあります。
衰弱性早漏は加齢に伴う不可逆的な変化ではありますが、専門医による治療やアドバイスを受けることで改善できる可能性もあります。
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早漏を自分で改善することはできる?
早漏は男性にとって非常にデリケートな問題であり、治療を受けることに心理的な抵抗を抱く方も少なくありません。
そこで、まずは手軽に実践できるトレーニングや対策を試してみましょう。
骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)
骨盤底筋とは肛門と男性器の間に位置している筋肉の総称です。
勃起機能に重要な役割を果たしていることから、特に衰弱性早漏にお悩みの方は骨盤底筋を鍛えることで射精のタイミングをうまくコントロールできるようになる可能性があります。
骨盤底筋を鍛える方法として有名なのが「ケーゲル体操」です。
- 深呼吸をしながら、ゆっくり肛門を締める
- 肛門を締めたまま20秒程度キープする
- ゆっくりと力を抜いていき40秒程度リラックスする
10回を1セットとし、まずは1日3セット程度を目安にスタートしてみましょう。
ケーゲル体操は就寝前はもちろんのこと、通勤の電車の中やデスクワークをしながらでも手軽に実践できます。
スタート&ストップ法
スタート&ストップ法は自宅で簡単にできる早漏のトレーニング方法です。
特に過敏性早漏の方に有効で、物理的な刺激に少しずつ慣れていくことで早漏を改善できる可能性があります。
- 自慰行為の際に射精が近づいてきたら手を止める
- 射精の感覚が落ち着いてきたら再開する
- 1〜2を5回程度繰り返す
スクイーズ法
スクイーズ法も過敏性早漏の方に有効なトレーニング方法であり、自宅で手軽に試すことができます。
- 自慰行為の際に射精が近づいてきたら亀頭の付け根部分を押さえる
- 射精の感覚が落ち着いてきたら再開する
- 1〜2を5回程度繰り返す
厚めのコンドームを使用する
性行為の際に即効性が期待できる早漏改善対策としては、厚手のコンドームを使用してみる方法もおすすめです。
一般的なコンドームは0.05mm前後の製品が多いですが、0.1mm前後の厚手のコンドームも販売されています。
通常よりも厚手のコンドームを使用することで、男性器へ物理的な刺激が伝わりにくくなるため過敏性早漏の方でも射精までの時間を持続しやすくなるでしょう。
パートナーとのコミュニケーション
早漏が原因でパートナーとの関係性が悪化するのではないかと不安を抱く方は、性交渉の際に前戯の時間を長めにとったり、丁寧なコミュニケーションを心がけることも大切です。
前戯に十分な時間をとっていれば、挿入時間が短くてもパートナーの満足度は高まり良好な関係性を維持しやすくなります。
ただし、これだけでは早漏そのものの根本的な解決にはなりません。
特に、性交渉のトラウマがあり心因性早漏に悩んでいる方は、パートナーに正直に打ち明けることで心理的な負担が軽減できたり、性交渉の前にリラックスできる雰囲気を作ることで少しずつ改善できる可能性があります。
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早漏でお悩みならメンズプライドクリニック MITA TOKYOまでご相談ください!
早漏は男性にとって非常にデリケートな問題であり、同じ男性同士であっても相談しづらいものです。
また、医療機関で早漏の治療が受けられることを知らなかったり、治療そのものに心理的な抵抗を感じる方も多いでしょう。
メンズプライドクリニック MITA TOKYOではオンライン診療に対応しており、対面では相談しづらい早漏の悩みも気軽に診てもらうことができます。
また、直接の来院が必要ないため仕事が忙しい方や遠方の方でも安心して利用でき、診療にかかる費用はお薬代のみのため経済的にもメリットがあります。
「自分が早漏なのか不安に感じている」あるいは「さまざまなトレーニング法を試してみたものの、早漏が改善しない」とお悩みの方は、まずはメンズプライドクリニック MITA TOKYOのオンライン診療フォームからお申し込みください。
まとめ
医学的に見ると、挿入から1分以内に射精に至る、あるいは射精をコントロールできない場合に早漏と定義されます。
ただし、一般的には挿入から3分以内に射精に至る場合に早漏と見なされることも少なくありません。
いずれにしても早漏は男性にとって深刻な悩みのひとつであり、ときにはパートナーとの関係性を悪化させる要因にもなります。
同じ男性同士でも相談しにくい悩みだからこそ、早漏の治療にあたってはプライバシーに配慮したクリニックを選びたいものです。
メンズプライドクリニック MITA TOKYOではオンライン診療に対応しているため、初めての治療で不安がある方でも安心してご相談いただけます。