勃起不全(ED)を改善するためには薬の服用が効果的ですが、ED治療薬はドラッグストアで入手することはできず、医師から処方してもらう必要があります。
一口にED治療薬といってもさまざまな種類がありますが、薬の効果および即効性の高さで比較すると「レビトラ」という治療薬が有力な選択肢となります。
本記事では、レビトラにはどういった効果が見込めるのか、ほかのED治療薬との違いも合わせてご紹介します。
ED治療に効果のあるレビトラとは
レビトラとはEDの改善を目的とした治療薬で、ドイツの製薬メーカーであるバイエル薬品が開発しました。
2003年に誕生し日本では2004年4月に承認されましたが、2021年11月をもって販売が終了したため現在では後発医薬品(ジェネリック医薬品)が広く流通しています。
レビトラは10mgと20mgの2タイプがあり、有効成分量の多い20mgのほうが効果の持続時間は長くなりますが、副作用のリスクも考慮しながら処方されます。
レビトラの効果を引き出す仕組み
レビトラがなぜED治療に効果をもたらすのかを知るためには、その前提として勃起のメカニズムを理解しておく必要があります。
男性は性的刺激を受けると体内で一酸化窒素が放出され、cGMP(グアノシン一リン酸)という物質が生成されます。
cGMPには血管を拡張させる働きがあり、陰茎内の血流が増加することによって勃起の状態が維持されます。
その後、性的興奮が収まるとPDE5という酵素が分泌され、これがcGMPを分解することで勃起が収まるという仕組みになっています。
レビトラに含まれるバルデナフィルという有効成分には、cGMPを分解するPDE5の働きを阻害する効果があり、血流増加を持続することで勃起力や持続力の改善に効果をもたらします。
レビトラの効果が期待できる人
レビトラはどういった人に高い効果が期待できるのでしょうか。特におすすめしたいのは、以下の症状や悩みをもつ方です。
勃起時の硬さや持続力が不安な方
レビトラは勃起時の硬さや持続力に不安を感じる方に適したED治療薬です。
有効成分バルデナフィルの働きにより、陰茎海綿体への血流が改善され十分な硬さを得られる可能性があります。
また、PDE5を阻害することで勃起を長時間維持しやすくなります。
性行為中に硬さが失われる、いわゆる”中折れ”に悩まされている場合、レビトラを服用することで安心感が得られるでしょう。
即効性を求める方
レビトラは即効性を求める方に特に向いています。
服用後15〜30分程度で効果が現れる場合が多いため、タイミングを計りやすいのが特徴です。
同じED治療薬として有名な「バイアグラ」の場合、効果が現れるまで1時間程度を要することも多いため、即効性という面ではレビトラに軍配が上がります。
急な状況の変化にも対応しやすい薬であり、準備に時間をかけられない場合でも安心して使用できます。
他のED治療薬で効果を感じられなかった方
ED治療薬にはさまざまな種類があり、効果の現れ方にも違いがあります。
たとえば、「シリアス」という薬剤は効果がマイルドで自然な硬さを維持できるのが特徴ですが、人によっては十分な効果を実感できないということもあるでしょう。
レビトラは他の治療薬では効果が弱かった場合でもより良い結果が期待できます。
レビトラの効果的な飲み方
どのような薬であっても、服用の方法を誤ると十分な効果が期待できないばかりか健康被害をもたらす危険性もあります。
レビトラの効果を最大限に発揮するために、正しい飲み方を把握しておきましょう。
服用のタイミングは性行為の15~30分前
レビトラを服用してから45分程度が経過すると、有効成分であるバルデナフィルの血中濃度がピークに達します。
そのため、服用のタイミングとしては性行為の15〜30分前を目安にすると良いでしょう。
服用のタイミングがずれてしまうと挿入時に勃起力が維持できなくなるため、服用の時間は考慮しておきましょう。
空腹時の服用が望ましい
レビトラは食事の影響を受けにくいとされていますが、より高い効果を求めるためには空腹時の服用がおすすめです。
脂肪分の多い食事の後は小腸に油分が付着しており、レビトラの有効成分の吸収を阻害する可能性があるためです。
水またはぬるま湯で服用
一般的に薬は水またはぬるま湯と一緒に服用することで体内に吸収されやすく、十分な効果が見込めます。
レビトラの場合、特に注意したいのが脂肪分が多く含まれる飲料やグレープフルーツジュースでの服用です。
牛乳やカフェオレなどの脂肪分の多い飲料は、先述の通り小腸に油分が付着することで吸収率が低下します。
また、グレープフルーツジュースは薬物代謝酵素を抑える働きがあるため、一緒に服用することで十分な効果が見込めなくなる可能性があります。
少量のアルコールとの併用は問題なし
グラス1杯程度のお酒であれば、レビトラを服用する前後に飲んでも問題はありません。
ただし、アルコール度数の強いウイスキーや焼酎、あるいは大量のお酒を飲むと血圧の急激な低下を招いたり、アルコールの影響によって勃起しにくくなったりすることもあります。
服用回数は1日1回まで
レビトラの服用回数は原則として1日1回までとされており、連続服用は厳禁です。
間隔を24時間以上空けていれば毎日服用しても問題ありません。
低用量(10mg)のレビトラであれば1日2錠服用することも可能ですが、副作用のリスクを抑えるためにも医師の判断を仰ぎましょう。
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レビトラの副作用
レビトラの服用にあたって注意しておきたいのが副作用のリスクです。
すべての人に症状が現れるものではありませんが、代表的な副作用としては以下の症状が挙げられます。
- ほてり
- 頭痛
- 鼻づまり
- 消化不良
- めまい など
「レビトラの効果を引き出す仕組み」の中でもご紹介した通り、レビトラは血管を拡張することで勃起を促します。
そのため、一時的に血流が増加することで上記のような症状が現れる場合があります。
ほてりや頭痛などは比較的軽度で、時間が経過すると収まることがほとんどですが、体質によっては動悸や視覚異常、めまいなどが現れることもあります。
また、レビトラを服用してから数時間が経過しても勃起が収まらない場合には持続勃起症という副作用の可能性があり、緊急での治療が必要です。
レビトラ服用時の注意点
初めてレビトラを服用する際には、以下の注意点を押さえておくことが大切です。
併用の禁忌
ニトログリセリンや亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの成分が含まれている薬を服用している場合、レビトラと併用することで血圧の急激な下降が見られることがあります。
特に、一部の抗不整脈薬や狭心症治療薬、CYP3A4阻害薬にはこれらの成分が含まれているため併用は避けましょう。
リスクのある方
以下に該当する方はレビトラを服用することで重篤な副作用や健康被害をもたらす可能性があるため、必ず医師へ相談してください。
- 心血管系疾患の方
- 重度の肝機能・腎機能障害の方
- 治療されていない高血圧・低血圧症の方
レビトラに含まれるバルデナフィルには血管を拡張し血流を増加させる働きがあるため、上記の疾患に該当している場合に心筋梗塞のリスクが高まります。
偽造品に注意
レビトラは海外の通販サイトでも販売されており、個人輸入で安く手に入れることもできます。
ただし、ネット上で販売されているレビトラの中には偽造品が含まれていることも多く、健康被害や法的リスクも懸念されます。
そのため、必ず信頼できる医療機関で処方された正規品を使用しましょう。
なお、メンズプライドクリニックでは遠方で来院が難しい方や、対面での診療に抵抗がある方のためにオンライン診療を提供しています。
関連記事:レビトラのジェネリック医薬品「バルデナフィル」の効果や価格について
レビトラと他のED治療薬の効果を比較
最後に、今回の記事でご紹介した代表的なED治療薬とレビトラの違いを一覧にまとめました。
複数の選択肢の中から自分に合ったED治療薬を選ぶ際の参考にしてみましょう。
項目 | レビトラ | シアリス | バイアグラ |
効果の強さ | 非常に高い | やや弱い | 高い |
主成分 | バルデナフィル | タダラフィル | シルデナフィル |
持続時間 | 5~6時間 | 24~36時間 | 4~5時間 |
即効性 | 非常に高い | やや低い | 高い |
価格 | 中程度 | やや高い | 安い |
まとめ
レビトラは即効性が高く、勃起不全に悩む方に対して効果が期待できるED治療薬です。
先発医薬品のレビトラはすでに販売が終了しましたが、現在はレビトラジェネリックが販売されており、より安価で手に入れることができます。
海外の通販サイトから個人輸入で購入することも可能ですが、偽造品による健康被害や法的リスクを避けるためにも、医療機関を受診し正規品を処方してもらうことがおすすめです。
遠方で来院が難しい方や、対面での診察に抵抗を感じる方はメンズプライドクリニックのオンライン診療をご利用ください。