日本国内で販売されている医薬品は国からの承認を受け、一定の安全性が担保されています。

しかし、どのような薬であっても副作用のリスクはあり、個人の体質によってはさまざまな不調をきたす可能性もあります。

ED治療薬のレビトラにも副作用のリスクはありますが、具体的にどのような症状が見られるのでしょうか。

また、副作用や健康被害を低減するために押さえておきたいポイントもあわせてご紹介します。

レビトラの副作用

レビトラは日本国内でも正式に承認されている薬であり、安全性が認められています。

しかし、副作用のリスクがまったくないとは言い切れず、個人の体質や基礎疾患などによってはさまざまな症状が現れる可能性もあります。

レビトラの副作用にはどういった症状が多いのか、代表的なものをご紹介しましょう。

一般的な副作用

レビトラを服用した際に多く現れる副作用としては、以下の症状が挙げられます。

臨床試験のデータによると、ほてりや頭痛は10%程度の患者に見られ、複数の症状が同時に現れるケースもあります。

ただし、これらの副作用はあくまでも一時的なものであり、時間の経過とともに自然と症状は改善することがほとんどです。

  • ほてり
  • 頭痛
  • 鼻づまり
  • 消化不良

 

まれに起こる副作用

ほてりや頭痛などに比べて発症確率は低いものの、まれに現れる副作用には以下の症状が挙げられます。

「視覚の変化」とは、視界全体がぼやけて見えたり、青みがかったように見える症状が多いようです。

臨床試験のデータでは、これらの副作用が現れる確率は1%程度となっています。

  • 視覚の変化
  • 動悸
  • めまい

 

重篤な副作用(非常にまれ)

上記でご紹介した副作用はいずれも軽度で、時間の経過とともに改善する場合がほとんどですが、重度の健康被害をもたらす副作用もあります。

たとえば、持続勃起症(プリアピズム)はレビトラの服用後数時間が経過しても勃起が収まらず、痛みを伴います。

これを放置しておくと陰茎の組織に深刻なダメージを受け、生殖機能に影響を与える可能性が高まるため緊急での治療が必要です。

  • 持続勃起症(プリアピズム)
  • 視力や聴力の急激な低下

 

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レビトラの副作用が起こるメカニズム

レビトラは国内で正式に承認され、安全性が証明されているにもかかわらず、なぜ副作用が起こるのでしょうか。

これを理解するためには、勃起の基本的な仕組みとレビトラがどのように作用するのかを把握しておく必要があります。

そもそも勃起とは、陰茎海綿体に多くの血液が流れ込むことで起こる現象です。

すなわち、EDは何らかの理由によって陰茎海綿体への血流が低下することで生じます。

レビトラは血管を拡張させることで陰茎への血流を改善し、勃起をサポートする治療薬ですが、血管を広げる効果が陰茎以外にも影響することがあります。

急激な結果の拡張は血圧の変動を招き、それによって頭痛やほてり、動悸、めまいといったさまざまな副作用をもたらすのです。

レビトラの副作用を防ぐためのポイント

副作用は個人の体質による影響が大きく、完全に防ぐことは困難です。

しかし、最低限のポイントに注意することで副作用のリスクを低減できる可能性もあります。

どういった点に注意すれば良いのか、3つのポイントに分けてご紹介しましょう。

信頼できる医療機関で処方を受ける

海外の通販サイトではレビトラが安価に販売されており、インターネットを経由して個人輸入という形で購入することもできます。

しかし、通販サイトで販売されているレビトラの中には偽造品や粗悪な薬剤も多く、これを服用することで十分な効果が期待できなかったり、深刻な健康被害をもたらすリスクもあります。

そのため、通販サイトから購入するのではなく、医療機関で正規品を処方してもらうことが大切です。

医療機関にかかっていれば、万が一副作用が出た場合でも迅速な対処ができるため安心です。

ちなみに、メンズプライドクリニックでは遠方で来院が難しい方や、対面診療に抵抗を感じる方に対してオンライン診療を行っており、自宅にいながらレビトラを処方してもらうことができます。

正しい服用方法を守る

レビトラに限らず、薬は正しい服用方法を守らないと十分な効果が期待できないばかりか、深刻な副作用をもたらす可能性もあります。

以下のポイントを守り、正しい服用を心がけましょう。

【飲み方】

水またはぬるま湯と一緒に飲む

【服用のタイミング】

性行為(挿入時)の1時間前

【用量および服用の間隔】

1日1回(24時間以上の間隔を空ける)

特定の薬剤や食材との併用を避ける

基礎疾患の治療のために薬を服用している方や、サプリメントなどを日常的に摂取している場合、事前に医師へ相談し併用が可能であるかを確認しておきましょう。

また、薬剤以外にも特定の食材や飲み物がレビトラの効果を妨げたり、健康被害をもたらす可能性もあります。

特に注意しておきたいのがグレープフルーツです。

グレープフルーツには薬物代謝酵素の働きを抑制する物質が含まれており、レビトラの服用前後に摂取すると効果を強くしすぎる可能性があります。

また、牛乳やヨーグルトなど脂肪分の多い飲み物は、腸壁に脂肪の膜を作り有効成分の吸収を阻害することもあります。

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レビトラの副作用が出た場合の対処法

一口に副作用といっても症状の出方や程度には個人差があり、医療機関を受診すべきか判断に迷うことも多いでしょう。

そこで、万が一副作用が現れた場合にどのように対処すれば良いのか、医療機関を受診すべき目安についてもご紹介します。

軽い副作用の場合

頭痛やほてり、鼻詰まりなどの軽い副作用は、多くが一時的な症状であり時間の経過とともに収まるケースがほとんどです。

そのため、これらの症状が現れたからといってただちに医療機関を受診する必要はありません。

症状が辛い場合には、水分補給をして安静を保ち様子を見ましょう。

医師に相談する目安

レビトラの服用後に以下の症状が見られる場合、重篤な副作用の可能性が考えられるため、ただちに医療機関を受診し医師へ相談してください。

  • 数時間勃起状態が持続する場合
  • 視覚や聴覚に異常を感じたら
  • 胸痛や動悸が激しい場合
  • 皮膚症状
  • 呼吸困難感
  • 血圧の大きな変動
  • 持続する頭痛や吐き気

 

特に、レビトラ服用後に勃起が収まらない場合は持続勃起症(プリアピズム)の可能性があり、処置が遅れてしまうと生殖機能に深刻なダメージをもたらします。

また、頭痛や吐き気など症状そのものは軽度であるものの、レビトラを服用するたびに副作用が現れたり、長時間にわたって症状が持続する場合には体質に合っていない可能性も考えられるため、こちらも医師への相談が必要です。

レビトラとその他のED治療薬の副作用を比較

ED治療薬にはレビトラ以外にもさまざまなものがあり、副作用の症状や程度は異なります。

代表的なED治療薬であるレビトラとバイアグラ、シアリスを比較した場合、シアリスが最も副作用が少ないとされています。

ただし、レビトラやバイアグラは即効性が高い分、薬の効果が切れるとともに副作用も軽減していきますが、シリアスは薬の持続時間が長いため副作用も長時間にわたる傾向が見られます。

項目 レビトラ バイアグラ シアリス
主な副作用の強さ 中程度 中~高程度 軽~中程度
ほてり よく見られる よく見られる 少ない
頭痛 よく見られる よく見られる 比較的少ない
鼻づまり よく見られる よく見られる 少ない
消化不良 まれに見られる まれに見られる 比較的少ない
視覚異常 まれに見られる まれに見られる 非常にまれ
持続勃起症 非常にまれ 非常にまれ 非常にまれ
心臓への影響 非常にまれ 非常にまれ 非常にまれ
副作用の持続時間 効果が切れるとともに軽減 効果が切れるとともに軽減 効果の長さに伴い長く続くことがある

 

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まとめ

レビトラは高い安全性が認められ国内で正式に承認されているED治療薬ですが、副作用のリスクがゼロというわけではなく、個人の体質や基礎疾患などによっては何らかの不調をもたらす可能性もあります。

副作用を完全になくすことはできませんが、医療機関を受診し正規品を処方してもらったり、正しい服用方法を守ることで健康被害を抑制することは可能です。

もし、遠方でクリニックへの来院が難しかったり、対面診療に心理的抵抗を感じる場合には、メンズプライドクリニックのオンライン診療もご検討ください。